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マンガ評

いろんなマンガ・少女小説の書評

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"課長バカ一代"

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野中英次講談社1996年12月
(ワイドKCミスターマガジン)
 このどっかで聞いたようなタイトルのマンガは、マガジン掲載中の「魁!クロマティー高校」の作者による、「松芝電気」(う!どっかで聞いた名前!)に勤めるおバカな課長(?)の話。顔が劇画タッチだけど、 思いっきりギャグマンガ、一切熱血していない。絶対笑える。 

"サトラレ"

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佐藤マコト講談社2001年2月
(モーニングKC)
 このマンガを題材にした同名映画は、かなり最低の出来だと聞いたが、このマンガはもしこんな人がいた場合、というのを的確に、しかも面白く端的に描いていると思う。 もし「サトラレ」がいた場合、日本人はこんなに優しくなれるのだろうか、とも思ってしまうが。

"巨乳ハンター"

安永航一郎小学館1990年11月
(少年サンデーコミックススペシャル)
 「陸軍中野予備校」等で有名な同氏の週刊少年サンデー連載作品。今となっては懐かしい「ラストエンペラー」や「大霊会」、デストラーデなども遡上に挙げ、 貧乳(文中では「カルデラ盆地」と言う言い方もしている)の女の子の苦闘を描いている(?)おばかな何も考えないでいい、でも軽いタッチのマンガ。少年誌で女の子の胸を素材にしているのに、エッチな要素は微塵もない。
「左乳編」と「右乳編」の2巻。ただし、絶版らしい。

"パスポート・ブルー"

石渡治小学館(少年サンデーコミック)1998年1月
 前作の「"LOVE"」もそうだったけど、プロットがしかっりしている作品なのに、あまり人気がないのかなぁ、なんか中途半端な形でうち切られてしまった。 「ロケットボーイ」(織田裕二の出ない米国の映画の方ね)のような感じの話なんだけど、少年マンガらしく楽しかったし、この作者らしく細かいディテールまできちっとしてて面白かったんだけどなぁ。 全11巻。

"沈黙の艦隊"

かわぐちかいじ講談社1989年12月刊
(モーニングコミックス)
 「違憲の軍隊として終えるより、諸君たちと歴史の予言者たることを望む」って言う台詞、ありゃ当時自衛隊の人達は泣いたんじゃない?現実的ではありえない戦闘シーンと、現実ではいつまでも変わらない政治が劇的に変わっていく様を見て、心熱くしたものだった。 当時はいつラストをむかえるのか興味津々だったけど。全32巻。
 

"機動警察パトレイバー"

ゆうきまさみ小学館1988年7月刊
(少年サンデーコミックス)
 最初は「あーる田中一郎」や安永航一郎の「陸軍中野予備校」のノリのドタバタだったけど、途中から人間ドラマじみてきて、ラストなんか落ちるまで長かったもんなぁ。
 とにかくコミケ(行ったこと無いけど)ではこのコスプレ着てるし、映画も3本出来たし(2本目は最低だったけど)、行き場を失ったガンダムファンが「エヴァ」に行くまでの間、この作品にしばしの活路を見いだしていた時期があった。
あの「踊る大捜査線」はこれを元に造られたとか?全22巻。
 

"宇宙家族カールビンソン"

あさりよしとお徳間書店1986年4月刊
(少年キャプテンコミックス)
 地球人の女の子がひょんな事からへんてこ宇宙人の家族に育てられるだけの話なんだけど、のんびりしててハチャメチャで、登場人物も色々あって。わたくしめは映画屋のジョン君(「ゼイリブ」や「クリスティーン」のジョンカーペンター監督と言う設定)が好きです。
この作品の原作?に当たる「元祖宇宙家族カールビンソン」もあちこちで版を重ねて出版されている。いつ終わったのか分からないけど、全12巻?
 

"BE FREE!"

江川達也講談社1984年10月刊
(モーニングコミックス)
 今では泣く子も黙る売れっ子作家である著者の実際的な処女作であり、まったくエッチ(スケベ?)でハチャメチャだけど、こうあったら学校が楽しくなるだろうなぁ、の本。「GTO」より古くてコミカルで破天荒。著者が名古屋出身と言うこともあって、所々ちょっぴり名古屋らしさが出てきたり。全12巻。
 

"寄生獣"

岩明均講談社1990年7月刊
(アフタヌーンKC)
 話題になったよなぁ、「ミギー」。人間を食べるだけで、増殖もしないと言うのが仲々。でも本当にこんな事になったら、世の中はこんなに冷静に対処出来るのかしらん。
 

"泣くようぐいす"

木多康明講談社1999年12月刊
(講談社コミックス)
 週刊少年ジャンプに、努力も友情も勝利もない場違いな、そして「バレーボーイズ」のように、野球部なのに一切野球をやらない連載「幕張」を続けていた著者が、週刊少年マガジンで珍しく野球っぽい連載をしていた(脱線もあったが)のに、途中でうち切られてしまった迷作。 「タッチ」にはならなくても、「バタアシ金魚」くらいにはなると思っていたのに。
 

"セクシーコマンドー外伝
すごいよ!!マサルさん"

うすた京介集英社刊
(集英社ジャンプコミックス)
 週刊少年ジャンプに連載中から話題になった、ヘタうまな絵の有名作品。その後もコアなファンを現存しつつ、テレビ化もされた。なんと言ってもキーワードは「めそ」につきる!
 

"魁!!クロマティー高校"

野中英次講談社2001年2月刊
(講談社コミックス)
 ↑の正しい後継者だとわたくしめは思うのですが、ただ今週刊少年マガジンで連載中。まず名前で、次に登場人物で、笑えると思う。
 

"男の自画像"

柳沢きみおスコラ1995年4月
 初出はさらに15年ほど古いと思う。一度引退してサラリーマンになった野球選手が、家族の反対を押し切って現役にカンバックしようと思い、そこで家族と離れて愛人が出来て、やっとカンバックする話。 他にも引退したけどさえない男たちがいっぱい出てきて身につまされるけど、一応ハッピー(かな?)エンドになる。
 愛人を作っても最後は家族一緒に暮らすことになるんだけれど、今だったらさっさと離婚する終わりになるだろうなぁ。そういう家族と夢とに板挟みになる男の話。